© meihomma 2016

「Bahan:砂糖、コーヒー、石油など」

 2016年 インスタレーション

 アーカイブ資料、絵葉書、映像(8ミリをテレシネ)、ラケット、香辛料、砂糖、

 コーヒー、さとうきび、紙幣、じゃがいも、時計

Bahan: sugar, coffee, oil etc.

2016, installation

archival images, postcards, 8mm film transferred to digital file, racket, spices, sugar,

coffee, sugar cane pot, bank notes, potatoes, clock  

 

長崎、出島にて。

褐色肌をした数人の少年がバドミントンをして遊ぶ絵を見た。絵が描かれた当時、日本は鎖国時代。

貿易相手であったオランダ人の召使いとして、少年たちはオランダ東インド会社が拠点としていた

バタヴィア(現ジャカルタ)からやってきたのだ。オランダが長くインドネシアを占領していたことを考えれば、その事実は驚くべきことでもないのだが、名前を知ることもないその少年たちの絵は何故だか私の心に強く残った。そして貿易によって何がもたらされたのか、後に資源を求めてアジアへ侵攻した日本は第二次世界大戦を経て、独立を獲得したインドネシアとどのように向き合っているのか、そしてその背景にはどのような人の動き-歴史の表舞台におそらく出てこないであろう人たちについて-があったのだろうか。

インドネシアを歩いて見つけたもの、日用品、アーカイブや小説をかき集めて、少しでも過去に起こった出来事に触れてみたい。 「bahan」とはインドネシア語で「材料、マテリアル」といった意味を持ち、砂糖やコーヒー、石油などはオランダや日本の貿易品や資源の対象となってきた。近世から現代までの日本とインドネシアの歴史的関係を、様々なイメージや資料などから探索することで多国間関係についての考察を試みる。